2010年6月11日金曜日

シンセサイザーもクラウド化? ヤマハが「クラウド型VST」開発 -INTERNET Watch

VST(Virtual Studio Technology)とは、シンセサイザーやエフェクター、ミキサーなどの楽器や音響機器をソフトウェアで再現し、それらをコンピューター内部で仮想的に接続できる規格のこと。もとは独Steinberg Media Technologiesが発表した技術だが、現在は音楽制作ソフトの標準的なプラットフォームとして広く普及しており、シンセサイザーの名器を再現したソフトをはじめ、数多くの製品がVSTプラグインとして提供されている。

 ヤマハが開発した「クラウド型VST」は、高い計算能力を必要とするエフェクターなどのVSTプラグインをサーバー上に実装し、ネットワーク経由で必要な機能を必要な時に利用できるようにするもの。高度な音声処理はサーバー側で行うため、携帯電話や携帯ゲーム機など、処理能力の低い端末からでもクラウド上のVSTプラグインを利用できるという。端末が異なっても、同じVSTプラグインを同じ設定で利用できるメリットもあり、スタジオでは PCから、移動中は携帯電話からというように、シームレスな制作環境が実現するとしている
既存のVSTプラグインについては、プログラムそのものを書き直すことなく、「クラウド型VST」に対応できるという。端末側での操作・表示を行うための「プラグインドッグ」で動作するプログラムを開発するだけでいいとしている。また、VSTプラグインはサーバー上で一元管理されるため、不正コピーの心配がなく、利用時間や利用量に応じた課金も可能だとしている。
クラウドの特徴を、的確に捉えてますね。

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