2010年6月9日水曜日

【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (65) ITで隠される派遣の不都合な事実。生臭いサクセス0.2 | 経営 | マイコミジャーナル

一般的なシステム開発は技術者の仕事ですが、保守だけならワープロが打てる程度の知識でも可能です。そこで、素人に簡単なIT研修を施し、取引先に送り込むのがN社長の自称する「IT企業」のビジネスモデルでした。換言すれば、派遣業です。技術者には高い給与が必要ですが、素人ならバイト程度でも満足します。

一方、取引先は技術者が送り込まれていると信じてそれなりの料金を支払います。このノウハウは拾ってもらったIT企業で学びました。そして「パクリ」ました。さらに、取引先と技術者を引き抜いて独立した「サクセス0.2」です。
Appleの創業前、2人のスティーブはあるプロジェクトの成功報酬として5,000ドルを手にしました。ジョブズはそれを「山分け」として、ウォズに350ドル支払ったといいます。ジョブズはウォズに成功報酬を「700ドル」と伝えていたのです。iPadを片手に未来を語る「カリスマ」の生臭い話は、成功物語には不都合な事実。ビジネスの世界では珍しくない話なんですがね。

0 件のコメント: